僕が「自然体のお宮参り撮影」をするようになったのは、ある違和感がきっかけでした。
一般的なお宮参り撮影って、
「はい、チーズ」
「もう少し右に寄ってください」
「お父さん、もう少し前へ」
「おばあちゃん、もう少し笑ってください」
と声をかけながら、立ち位置や構図を整えていく。

しかも、
「もう一枚いきます」
「もう一回」
「今のは目をつぶってましたね」
と、全員がいい表情になるまで粘る。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
写真館では、それが普通です。
でも僕は思ったんです。
「神社に来てまで、写真館と同じ撮り方ってどうなんだろう?」
神社は「撮影スタジオ」じゃない

お宮参りって、本来は写真を撮るためのイベントではありません。
赤ちゃんが生まれたことを神様に報告して、健やかな成長を願う。
家族にとって、とても大切な時間です。

その時間の中で、おばあちゃんが赤ちゃんを見て「かわいいね」と笑ったり

お父さんがぎこちなく抱っこしたり

お母さんが赤ちゃんの顔をのぞき込んだり
そんな瞬間が自然に生まれます。

でも、
ポーズを作って
カメラ目線で
「はい、チーズ」
ばかりしていると、その時間はどこか止まってしまう。
僕にはそれがすごく不自然に感じたんです。
僕が撮りたいのは「出来事」

だから僕は、
ポーズを作る撮影よりもその場で起きている出来事を撮ることを大事にしています。
例えば

赤ちゃんをのぞき込んで自然に笑った瞬間。

祖父母様の様子。

パパに産着を着せている瞬間。
そういう作ろうとして作れるものじゃない瞬間を写真に残したいんです。
記念写真じゃなく「記録」

もちろん、集合写真も撮ります。でもそれはメインではありません。
僕が残したいのは、
「この日、こんな時間が流れていた」
という家族の記録です。

後から写真を見たときに、
「あの日、こんなふうに笑ってたね」
「この時、おばあちゃんこんな顔してたんだ」
そんなふうに思い出せる写真。
それが僕が撮りたいお宮参り写真です。











あらしまともき 1982年愛知県知多郡生まれ




